事実の捉え方 2015.3.11

シンポジウム「ほんとの空が戻る日まで―東日本大震災及び原発事故からの福島の闘い―」では福島の食と農業についても報告された=8日午後15時、朱雀キャンパス(中京区)
シンポジウム「ほんとの空が戻る日まで―東日本大震災及び原発事故からの福島の闘い―」では福島の食と農業についても報告された=8日午後15時、朱雀キャンパス(中京区)

きょうで東日本大震災・原発事故から4年。みなさんは地震発生時刻の午後2時46分を、どう過ごしたでしょうか。

 

震災・原発事故と向き合う上で、「事実の捉え方」を思います。

 

震災当時も現在も、人々は「情報」を求めています。しかし、情報は種々混合です。ウソか本当か、都合が良いか、悪いのか云々。

 

そんな中で、「事実」とは案外難しい概念だといえます。

 

8日、朱雀キャンパスで開催されたシンポジウムにおいて登壇者の1人が、福島の食品は安全で「現在、県内で流通している食品からの放射線量基準値越えはゼロに近い」と″事実″を報告しました。

 

しかし人によっては「まだ放射線が出ているじゃないか」と考える人もいることでしょう。

 

一方で「むしろ他地域では検査されていないから、福島が唯一安全だと証明されたのでは?」と考える人もいるでしょう(私の意見はこれに近いです)。

 

事実の捉え方は本当に人それぞれです。震災・原発事故から4年が経ったという”事実”も、人によって受け止め方が異なります。それは、仕方ないことです。

 

私自身は、「震災・原発事故から4年」という事実について「絶対にあの3.11を忘れない。被災地復興は道半ば。そして次は必ず自分が住む場所で地震が起きる!」と皆が思うきっかけになってもらえればと考えるのですが。