選挙権はライブチケットなのか 2015.7.2

プロ野球開幕から3か月が過ぎ、気づけば(なぜか)阪神が辛うじて首位。交流戦でパ・リーグが強かったんですね。ただしオリックスは大変残念な「最下位独走モード」に入っていますが・・・

 

サッカーなでしこジャパンは日本時間2日朝、W杯の決勝戦をかけてイングランドと対決。2大会連続の4強ですので、すでに素晴らしい結果といえるかもしれません。

 

話は本題へ。

改正公職選挙法が参議院本会議で先月17日に成立。いよいよ18歳選挙権が早ければ、来夏の参院選から始まります。

 

そんな中、10代から人気を得るFMラジオ番組「スクール・オブ・ロック」(JFN系 月~木22~24時)で先月24日に、新進気鋭の社会学者・古市憲寿氏を迎え「今、10代の君に選挙権があったら選挙にいきますか?」と題した特集を行いました。

 

同番組内で古市氏は”軽いノリで投票行動を起こす大人たちは多い”と指摘した上で「選挙ってライブに例えると、ライブのチケットだけ強制的に買わされて、<中略>(投票に行かなければ)無駄にするような物なんですよ」と、「選挙に行かない」という意見を持つ18歳の同番組リスナーに対して返答。

 

この内容を聞いて、「投票の棄権が、ライブチケットを無駄にするのと同じようなこと」という構図に納得する若者は少なからず存在すると思います。

 

選挙権が「ライブチケット」と本当に同等なのかは別として、なぜ若者が選挙権=ライブチケットという構図に納得させられるのだろうかと、ふと思いました。

 

 

ただ、ふと思っただけなので、まだ答えは出ていません。

 

 

同番組内で古市氏は「政治に関わるって、選挙だけが方法じゃなくって、地元の政治家に会いにいくとか、やり方はあるんですね」などとも発言。

 

政治参加とは「選挙に投票すること」だけでは決してない、ということはとても大事ですよね。

 

その意味では、若者が選挙に「投票に行くこと」ではなく、「選挙以外にも政治参加すること」が今回の法改正の本質なのかもしれません。まあ、改正を行った当の政治家たちは「いかに選挙で我が党に一票入れてもらえるか」しか考えていないでしょうが・・・(阪田)

 

 

参考: ラジオ番組:スクール・オブ・ロック「古市憲寿先生来校!!「今、10代の君に選挙権があったら選挙にいきますか?」!!」