今年1月1日付で学校法人立命館の総長に仲谷善雄氏(60)が就任した。任期は2022年12月31日までの4年間。本学の学長も兼任する。
仲谷新総長は在任期間の目標に「世界の中で語られる学園、世界が語る学園」を掲げ、研究教育の質を世界水準に向上させ、存在感のある学園を目指す。また「強い組織は一流の各構成要素が互いに切磋琢磨するもの。『強い立命館』を作りたい」とも述べ、学園全体の成長に力を入れる方針を示した。
教学の実績 社会にアピール
現在の学園の状況を問われると「今まで教育第一の大学としてやってきた。その成果として数多くの実績を持つ日本の教育を先導する存在の1つになった。加えて、学生も教職員も高い問題意識を共有して活動している。しかし、今の立命館は社会に実績を十分にアピールできていない。これまでの成果を世間に発信することが必要だ。実績の周知により世界から質の高い学生や研究者を集め、さらに実績を残せる良いサイクルを構築したい」と語った。
4年後の到達目標には、世界水準の大学にするための教育・研究基盤のさらなる整備や、R2030計画の具体化、さらなるSDGsへの取り組み強化などを挙げる。また解決すべき課題として教職員の働き方改革を挙げ、業務負担の軽減や連携強化などの策を引き続き講じていくとした。
本学については「各キャンパスで最新の研究を社会に発信できる環境を整えたい。最新の研究成果の『見える化』が刺激になり、学生の成長につながる」と話す。
学生には「立命館大学の学生であることにプライドを持って高い意識でいろいろなことに取り組んでほしい。特に異文化交流から、グローバルな視点を日常的に養い、新たなものを作り上げてほしい」と期待する。(小板橋)
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