10月14日から16日までの3日間、国連が定めた持続可能な開発目標「SDGs」を体験することができるイベント「Sustainable Week」が立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)で開催された。
SDGsを学生・地域単位に落とし込んだ本イベントは2017年に初開催され今年で2年目の開催となる。本学でも先駆け的なSDGsの取り組みであり、日本初の学生主体のSDGs体験型イベントとして注目を集めている。
開会式が挙行された14日には滋賀県知事の三日月大造氏をはじめ、学校法人立命館副総長の仲谷善雄氏など、SDGsなどの持続可能な取り組みに理解のある登壇者によるパネルディスカッションが開催された。
三日月知事は幸せという言葉を1つのキーワードにして滋賀県の抱える課題などについて、県と県民が一体となって、滋賀でのSDGsを盛り上げていきたいと語った。
今年度は、イベント開催の1年前からSDGsに関する学習会やワークショップを開催しており、そこでSDGsを知った学生が立ち上げたプロジェクトなど、正課での学びをもとに、自分たちが達成することができるSDGsの目標に向けた企画を実施していた。
中でもSDGsカレーという企画が本年の目玉企画としてメディアから取り上げられていた。このSDGsカレーは今年に開催された朝日新聞社主催の「大学 SDGs ACTION!
AWARDS」のグランプリを受賞したアイデアをベースにして「どのような宗教の人でも食べられる誰1人取り残さないカレー」を開発・販売していた。その他にも、
花王や滋賀銀行といった企業と協賛したイベントや企画実施も実施された。
今年は県内の中学校・高校に所属する生徒らと共に実施した企画も注目を集めていた。この企画は学生団体Tabiwa+R とNPO法人グローバルの学びのコミュニティ・留学フェローシップ 滋賀キャンプとの協働で開催された。企画の1つが地産地消をベースとした湖魚のおにぎり販売である。この企画は私立近江兄弟社高校の生徒らが琵琶湖の漁師や地元の近江八幡市の農家とともに、中高生に農業を始めとした第一次産業に興味を持ってもらうことを目的に活動を行っていた。もう1つは滋賀県立守山中学校の生徒によるポスター展示である。当企画では少年少女国連大使として活躍する生徒が、自身が作成したポスターやSDGsをわかりやすく可視化したツールを用いて発表を行い、主に子供やSDGsについて初めて知った方に非常に好評であった。
今年のSustainable Weekは既に終了したが、すでに来年度のSustainable Week2019 に向けた実行委員会が発足している。本学における学生主導の先端的なSDGsの取り組みとして、来年度の開催にあたっては、学園祭など学内でのイベント同士で来場客を取り合わずに、共存した展開が望まれる。来年度のイベントにも期待だ。 (戸簾)
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