【硬式野球部】 「首位攻防戦の初戦制す 明日第2戦」

大一番で2戦連続となる完封劇を見せた坂本
大一番で2戦連続となる完封劇を見せた坂本

 関西学生野球春季リーグ第5節、立命館大対近畿大戦の1回戦が5日、ほっともっとフィールド神戸(神戸市須磨区)で行われ、本学が1-0で勝利した。先勝した本学は明日13時から、勝ち点をかけて近大と2回戦を戦う。(鶴・ユヒ)

 坂本(本学)・村西(近大)の両軍先発で始まった首位攻防戦。坂本投手は「リーグで一番良い投手」と認める村西との対戦に「(村西との)投げ合いをめっちゃ楽しみにしていた。アイツには絶対負けたくないという意気込みで試合に臨んだ」

近畿大先発の村西。スリークォーターから150キロに迫る剛速球を投じるプロ注目の投手である
近畿大先発の村西。スリークォーターから150キロに迫る剛速球を投じるプロ注目の投手である

 その坂本は2回表、無死から2本の安打で一死2,3塁のピンチを招くも9番村西を三振に、1番竹村を左飛に打ちとりピンチを乗り切る。

 すると3回裏の攻撃、坂本への四球から一死1,3塁の好機を作ると3番の橋本が左飛を放つ。犠飛には微妙な当たりと思われたが、3塁走者の坂本が激走でホームイン。自らの足で先制点をもぎとった。

 

1週間前にレバ刺しで食中毒になり「調子は上がらなかった」と苦笑する。その分「丁寧に投げられた」というので怪我の功名か
1週間前にレバ刺しで食中毒になり「調子は上がらなかった」と苦笑する。その分「丁寧に投げられた」というので怪我の功名か

 今日の坂本には1点の援護で十分だった。4回表を三者三振で切ると、そこからは水を得た魚のように丁寧にコースを突くピッチングを見せ、終わってみれば5安打完封。後藤監督が「強力な近大打線をよく抑えた。自信を持って欲しい」と手放しで褒める投球で今季3勝目を勝ち取った。

 

feature  坂本祐哉

開幕前に本紙の取材に応えた坂本選手(左) バッテリーを組む主将の大本選手(右)との1枚
開幕前に本紙の取材に応えた坂本選手(左) バッテリーを組む主将の大本選手(右)との1枚

 福岡県出身で後藤監督が「博多っ子らしい負けず嫌い」と評する左腕。好物も博多っ子らしくラーメンだが、京都のラーメンの味を聞いてみると「美味しいけれど、やっぱり博多が1番だね」とバッサリ。

 文学部では日本史を研究していて、卒論のテーマは「学生野球の歴史」。

「チームとして日本一に輝くことが目標」と話す坂本投手。頂点を獲り、学生野球の歴史に名を刻む日まで、サウスポーの挑戦は続く。

 

坂本祐哉 #21

文学部・4回生 投手 179cm 75kg  左投げ左打ち

福岡大大濠高校出身