食後に地球を救う 丼ペリ容器回収

 本学では購買などで販売されているお弁当の容器「丼ペリ」を回収する取り組みが行われている。これは食べ終わったお弁当の容器の内側のフィルムをはがし、その容器を回収ステーションと呼ばれる回収ボックスにて回収し、リサイクルするという取り組みである。生協学生委員会はこの容器の回収目標を60%に設定しているが、昨年度の衣笠キャンパスの月平均回収率は20%と目標には程遠い。 

 丼ペリはフィルムをはがして捨てるだけで容器そのものはリサイクルができるため、ゴミの削減につながる。また、回収後の容器は溶かされ、再び元の形に形成される。そのため、回収率が高くなるほど容器の原料となる石油などの天然資源も削減される。しかし回収率が低いと、これらの利点を活かすことができない。

 回収率を上げるために、同会は2017年度には5箇所だった回収ステーションの数を2018年度には9箇所に増設した。また、ビラ配りやポスター掲示、新入生に知ってもらうために、新入生歓迎イベントでの紹介やフィルムはがし体験、4月には学生委員がお昼休みに自らキャンパスを歩いて回収する「歩く回収ステーション」という活動も行われている。回収率の現状について学生委員の北中彩花さん(産社3)は「2017年に始めた当初は回収率が1桁だったため一定の成果は出ているが、目標にはまだ遠い。学生一人ひとりが容器のリサイクルを実行してほしい」と語った。(石井)