立命館の新しいキャンパス、大阪いばらきキャンパスの建設が進んでいます。その様子をお伝えします。
過去に本紙で掲載した新キャンパス関連の記事を掲載しました。時系列順に掲載していますのでぜひご覧ください。
2015年6・7月号より
大阪いばらきキャンパス(OIC)に程近い、吹田市の万博記念公園(万博公園)での再開発が加速している。同公園内では大型複合施設、大型スタジアムの開業を今秋に控えている。=写真(三井不動産提供)
(阪田裕介)
西日本最大級の大型複合施設
「EXPOCITY」は同公園内の南東側、元エキスポランドの跡地に開業。三井不動産が開発を進め、「エンターテインメントとショッピングを融合した西日本最大級の大型複合施
設」と銘打っている。
同施設には、延べ床面積約22万3千平方㍍に約300事業者が集い、八つの大型施設で構成される。
目玉となる大型施設の一つ「ららぽーとEXPOCITY」では、同地で1970年に開催された大阪万博にちなんだ飲食店が多数出店するなど、エンタメ性に富んだ内容に。同店舗内では、カフェと書店などが一体化した「TSUTAYA BOOK STORE」などが関西初進出する。
その他にも海遊館が初プロデュースを行い「生き物の感性に触れる」をコンセプトにしたミュージアム、ポケモンを題材に子供たちがコミュニケーションを育む体験型施設、日本一の大型観覧車、11スクリーンを有する映画館などが開業予定である。
三井不動産の担当者は「楽しみながら学んだり、感性を豊かにしたりすることができる、エンターテインメント施設とショッピング施設である点が特長。隣接地の万博公園などと、相互に人の流れができる街のような関西エリアの新たなランドマークになる」とコメントしている。
4万人収容の新スタジアム
同施設の東側には「吹田市立スタジアム(仮称)」が開業する。建設には140億円超の総事業費の大半を法人・個人からの寄付金で賄った。延べ床面積6万6355平方㍍、約4万人の収容が可能な大規模スタジアムとなり、今秋竣工予定である。
2015.4紙面より
立命館大の新たな学び舎、大阪いばらきキャンパス(OIC)が4月より開学した。アクセスが非常に容易で、周辺地域の開発も加速している。アジアを中心としたグローバル化、そして地元地域を重要視する21世紀型のキャンパスの幕がいよいよ上がる。(阪田裕介)
OICには経営学部・経営学研究科、政策科学部・政策科学研究科、テクノロジー・マネジメント研究科、経営管理研究科(MBA)がそれぞれ移転。来年度には総合心理学部が開設予定だ。
OICは、オーストラリア国立大と共同で新学部を設置することを目指すなどの「アジアのゲートウェイ」、産学協同インターンシップ(就業体験)などの「都市共創」、地域における企業・団体との連携やコミュニティー創造を目指す「地域・社会連携」の三つの教学コンセプトを基に展開する。
その地域・社会連携の一環として「いばらきまちづくりラボ」など大阪府茨木市との連携も進む。岩倉防災公園などキャンパス周辺のインフラ整備や、財政支援など同市との結び付きは強まっている。
周辺にはイオン茨木店や万博記念公園(吹田市)など施設が充実。またJR・阪急・大阪モノレールといった交通網が整っており非常に便利な立地となる。
また今秋、万博記念公園内での大型ショッピングモールや、サッカーJ1ガンバ大阪の新スタジアム開業など周辺開発も進む。
学生の住環境はどうか。立命館生協OIC住まいさがしセンター長の笹渕直哉さんは「茨木市は家賃が上昇傾向。電車で数分の新大阪に下宿する学生も」という。また「JR線西側から線路を越えて通学するのは苦労」とも指摘した。
近隣地域との関係も重要。キャンパス近くに住む50代の女性は「レストランなど市民も利用できるということで期待している。ただ学生たちで周辺がうるさくならないかは心配」と話した。
2015.4紙面より
1月24日、大阪府の茨木市役所で「いばらきまちづくりラボ」の合同発表会が行われた。この取り組みは立命館大の地域社会連携の一環として、昨秋より始まった茨木市との共同事業。「市民のゼミ生」が大学教員とともに課題解決を試みる市民講座だ。
テーマは「市北部に眠る地域資源の活用」(吉田友彦・政策科学部教授)、「楽しみながら真剣に行う防災」(豊田祐輔・同学部准教授)、「『食・農』を通じたコミュニティづくり」(桜井政成・同学部准教授)の三つ。
当日は各講座の集大成として、ゼミ生代表者によるプレゼン形式での「市に対する活動提案」という形で発表が行われた。
「市北部―」からは、同市北部で整備が進む安威川ダムとその周辺を地域資源として活用すべき、とした。また他にも「楽しみながら―」からは、防災・減災への意識を、イベントなどを通じて気軽に身に付けようとする意見が紹介された。
「『食・農』―」のゼミ生で20代女性の山口恵理子さんは「多くの仲間とたくさん学んだ。今後ゼミ生らの提案を実行に移せれば」と話した。田邊武志・同市都市政策課長は「今後も取り組みを継続し、さらに市民力の向上につなげたい」と意気込んだ。(阪田裕介)
いよいよ大阪いばらきキャンパス(OIC)が開学します。
立命館大が最近のOICの映像を公開しています。新たな学び舎に、胸が高まりますね。
2014年最後にご紹介するのは、間もなく開学する新キャンパスの姿です。
12月27日に撮影しました。この日は阪急南茨木駅から歩きました。写真は南茨木駅前に佇む「サン・チャイルド像」です。震災復興の象徴として2012年に設置されました。
南茨木駅から歩いて10分。キャンパス南西から撮影しました。
写真中央右部分の黒い地面は、ホッケー用の運動場が急ピッチで整備されているようすです。
キャンパスの最寄口、JR茨木駅東口でも改修工事が進んでいます。また駅からキャンパスに接続する歩道も整備されています。
2014年12月号より
来年4月の大阪いばらきキャンパス(OIC)開設に向けて、衣笠キャンパス・BKCでは準備が進められている。現在、立命館生協ではキャンパス移転に伴う学生の引っ越しへの対応が、図書館では図書の移設作業の準備が進行中だ。(阪田裕介、福井優)
引っ越す在学生3割
キャンパス移転に伴い、引っ越しを検討している在学生向けの相談窓口が立命館生協に設置されている。同生協とクレオテック社の共同運営という形で、同生協が窓口を務める。
同生協OIC住まいさがしセンター長の笹渕直哉さんは「移転する在学生の3割程度が現状の住まいから引っ越しを行うのでは」とみる。OIC周辺に引っ越しを検討する在学生が少ない理由として「OIC自体がJR、阪急、大阪モノレールといった駅近であり、下宿生・自宅生問わず現状の住まいから通える距離にある在学生が多いため」としている。
7月から相談会に来店した在学生は2キャンパスで400人(10月31日現在)。BKCは337人と大半である一方、衣笠では63人だった。政策科学部が移転する衣笠では特に「在学生が入学時に移転を見据えて、阪急西院やJR京都周辺に住まいを置いたのでは」という見方をする。
現在茨木市では、学生マンションの整備が追い付いていないのが現状。そのため社会人混合マンションを案内する場合もあるという。
また家賃の問題も。笹渕さんは「茨木市は家賃が上昇傾向。一方JR茨木から電車で数分の新大阪は、新幹線や大阪中心部へのアクセスに便利。そして比較的家賃が落ち着いている」と指摘。そのため新大阪を検討する学生もいるという。
住まいさがしセンターは、衣笠存心館地下1階ふらっと内、BKCリンクスクエア1階リンクショップ内に設けられている。
図書館 2月下旬から本格化 図書の移設準備進む
OIC開設に向けて、衣笠・BKC両キャンパスの図書館では図書資料の移設作業が行われる。
OICに開設予定の図書館の資料総数は約30万件。移設される学部や所属教員の研究用図書を中心に、移設準備が進められている。
学部生の利用が主に想定されている図書に関しては、既存キャンパスの図書館に複数蔵書されているものを中心に移設する。
本格的に移設作業が始まるのは2月下旬から。移設図書を書架から取り出す作業は、衣笠・BKCともに3月3・5日の休館日を利用して行う予定だ。
それ以外の日でも、館内に立ち入り禁止の区域ができたり、書庫への入室ができなかったりするなど、一部利用に制限がかかる。作業が始まると図書の貸し出しはできず、また作業開始の数日前から予約・取り寄せはできなくなる。移設作業中は、「春期特別貸出」により返却期日が延長されるため、必要な図書がある場合は、事前に貸し出し手続きを行ってほしいとのこと。
現在、図書館のホームページでは作業中の館内利用についての告知を掲載。
9月19日大阪府茨木市で立命館大の新キャンパス・大阪いばらきキャンパス(OIC)建設地の学内生向け見学会が行われました。多数のサークルや研究科などから学部生・院生らが参加し、新キャンパス建設のようすを視察しました。
キャンパス内には関西でも随一の広さを誇る、体育館が整備されていることが担当者から説明されました。
学舎ゾーン建物内の各階に整備される「コンコース」は長さ200メートルの主要導線となる予定です。
同じく学舎ゾーンに整備される各大教室では、省エネを考えた設計がされるとのことです。教室の定員に対して入室者が少ない場合、教室前方のみに空調が効くようにしてエネルギー費を抑制しようという取り組みが行われます。
茨木市が防災公園として整備する岩倉公園は、新キャンパスに面しています。
また写真で見える茶色のレンガ調の建物の部分は学舎ゾーンの大教室です。
新キャンパスには市民開放施設も整備されます。市街地整備ゾーンには図書館や1000人収容の大ホールなどが整備され、学生・教職員らに加え地元市民の施設活用にも積極的です。
大ホールはフルオーケストラ対応の音響・舞台装置を備えた市民開放施設になります。
新キャンパスのすべての建物の竣工は、来年2月を予定しているということです。
週末の京都府での記録的な大雨には大変驚いたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。また福知山市などでは昨年に引き続き市街地が冠水するなどの大きな被害が出ています。被害にあわれた方には心からお見舞い申し上げます。
さて一昨日16日土曜日の産経新聞大阪夕刊1面において、「JR新快速 茨木停車へ」という見出しでJR西日本が、2‐3年後をめどに東海道線茨木駅に(現在は通過している)新快速を停車させる検討に入ったと報道しています。
新快速を停車させる検討に入った要因として、立命館大学の新キャンパス開設、万博公園エキスポランド跡地に建設中の複合商業施設、また同じく万博でのサッカーJ1のガンバ大阪本拠地の新スタジアム建設などがあるとしています。それら要因による乗降客増加が見込まれることから、今回の検討に至ったようです。
長年、茨木市民が願い続けてきた茨木駅への新快速停車。新キャンパスOICに通学する立命館大の学生にとっても利便性は増します。新快速停車の実現は現実味を帯びてきました。
(阪田裕介)
衣笠の学生オフィスには新キャンパスのジオラマ模型が冊子とともに展示されていました。
新キャンパスに関する冊子は好評なようで、日本語版は夕方にはなくなっていたようです(英語版も配布されています)。
そしてもう一つ。
4日の日経新聞の朝刊に、立命館大と新キャンパスを踏まえた、グローバル社会と立命館のキャリア支援に関する全面広告が掲載されました。
その中で立命館の "Global Initiative" 先駆者たれ という新たなスローガンを知りました。
イニシアティブとは「主導権」という意味もありますので、いろんな意味で「深いなあ」と感じます。(阪田裕介)
2014年7月号社説より
オックスフォードを例に
イギリスのオックスフォードは名門校オックスフォード大学を有し、日本でも名高い学園都市である。しかし、中世のオックスフォードでは学生と街が激しく対立していた。特に1355年に、住民と学生の酒場での口論が大規模な衝突にまで発展し、数人の学生が殺害され、多くの学生が街から脱出せざるを得なくなった。
しかし、今のオックスフォードは世界中の学生が集まり、活気あふれる平和な街である。なぜオックスフォードは変貌したのか。その要因は、教育と経済の融合、そして高等教育の大衆への普及にある。
オックスフォードには、大学によって養成された高度な技術を持つ人材が多くいたため、イギリス最大の自動車工場とサイエンスパークが立地された。また、高等教育の普及で多くの市民にとって大学が高根の花から身近な存在になると、大学の施設が地元の住民にも開放されるようになり、地元住民の教養の水準向上に貢献した。地元住民にとって、大学が雇用、地域文化の振興など目に見える利益をもたらしたのだ。もし大学がなければ、オックスフォードは普通の一地方都市に過ぎなかっただろう。
衣笠キャンパスが立地する京都市は、政令指定都市の中では人口における大学生の比率が最も高い都市である。BKCが立地する草津市も学生の多い街である。しかし、どちらも地元住民と学生の関係が必ずしも良好とはいえず、地元住民からの学生へのクレームをしばしば耳にする。
しかし、どちらか一方が譲歩しても問題の解決にはならない。学園都市にとって、街と大学は切っても切れない関係にある。対立を解消するためには、大学が立地していることで自分たちが恩恵を受けていることを地元住民が実感でき、そして学生自身も自分たちが地域コミュニティーの一員であると思えるような環境を作らなければならない。
立命館大は京北マルシェ、BKCサンクスデーなど、地域と連携する活動に取り組んでいる。しかし問題の解決までにはまだまだ努力すべきことが多いだろう。街と大学の共生を実現することは、京都市や草津市だけでなく、OIC開設を控えている茨木市においても大きな課題である。
2014年5・6月合併号紙面より
来年4月の開学まで1年を切った大阪いばらきキャンパス(OIC)。新しい
キャンパスの「かたち」が徐々に完成しつつある。
まず今年度に入ってから、OICに移転する学部・研究科の学生・院生のためのパンフレットが作成、配布された。そのパンフレットには教学コンセプト、施設紹介、通学・住環境、地域紹介などについて掲載されている。
なお同パンフレットによると飲食・物販施設として、食堂(立命館生協)に加えてスターバックス、セブン―イレブンといったチェーン店なども出店する。
課外自主活動に関しては体育会のホッケー部、バドミントン部、バレーボール部、中央事業団体の応援団吹奏楽部・チアリーダー部の移転がすでに決定してい
る。同パンフレットによるとことし秋ごろに課外自主活動に関するルールをまとめた「課外自主活動ハンドブック」が公開予定だ。OICへの拠点設置を検討している課外団体などは、このハンドブックを確認する必要がある。
地域・社会連携も進んでいる。昨年12月、茨木市内全15高校を対象に「茨木市域の高等学校等と立命館大学との高大連携事業推進協議会」の設立が立命館大学より発表された。本学・川口総長は昨年茨木市で行われた「新キャンパス構想説明会」において「近隣高校との『系列』とは異なった連携を進める」と発言しており、それが実現された格好だ。その他にもイオンリテール株式会社などとの連携も進んでいる。
(阪田裕介)
2014年4月27日の大阪いばらきキャンパスの建設地の様子です。
建設地周辺の再開発も進んでいます。
下の写真の道路は、長年センターラインもないあまり整備されてこなかった道路でしたが、これからは交通量の多いバイパス道路になることが予想されます。
先週8日のいばらきキャンパスの様子です。
来年の今頃はキャンパスは完成して、各所で引っ越し作業が行われていると思われます。
なお写真からもお分かりいただけると思いますが、キャンパス建設と並行してJR茨木駅前の再開発も行われています。
3枚目のキャンパス北東側からの写真でも、写真でいう右側に自動車も通れる新しい地下道が造られています。
現状ではJRの線路が渋滞の原因となっていることが多いので、線路の西側と東側をつなぐバイパスとなりそうです。
試験期間ですので、皆さんがんばっておられることと思います。
さて久々に新キャンパスの様子をお伝えします。
本日撮影しました。
着々と建設作業は進められているようです。
少し離れた場所から撮影しましたが、附近の建築物の中でも高層なキャンパスとなりそうです。
特にキャンパス以東は住宅地が広がっているので高さが際立っています。
2014年1月号紙面より
2016年4月、大阪いばらきキャンパスに総合心理学部(仮称)が開設される。定員は280名の予定で、総合心理学科(仮称)の中に行動系コース(仮称)・発達系コース(仮称)・社会系コース(仮称)の3つのコースが設置される。
行動系コースは人間の行動や知覚等を中心に学ぶ。発達系コースでは発達心理学や教育心理学、社会系コースでは社会心理学を中心に学習する。また、これらのコースは入試段階ではなく、入学後に学部生が決められる。
心理学の魅力について、赤井正二・同学部設置委員会事務局長は「心理学は非常に汎用性があり、心理学で身につけられる人間の行動や心の理解は様々な分野で役に立つ」と話す。同学部の開設の目的として、赤井事務局長は心理学が注目されている学問であることや心理学を学んだ人の需要が増えていることを挙げた。他大学の心理学部や心理学科と比較して、心理学に関する専門家が多く配置されることや実験施設が充実していることが同学部の特色だという。
また、同学部は心理学を総合的に学ぶことが出来るだけでなく、外国語や教育学、社会科学といった他分野と心理学との接点を学ぶことが出来るのも魅力の1つだ。
2013年12月18日
今週月曜日、16日に撮影した新キャンパスの様子です。
2013年11・12月号紙面より
11月4日、衣笠キャンパス・創思館において「政策科学部20周年記念式典」と記念対談が開催された。会では学部のこれまでの歩みに加えて、これからの在り方などについても多く言及がされた。(阪田裕介)
式の冒頭では新井弘徳・同窓会「洋々会」会長が「1期生として入学した20年前、先輩はいなかった。故に学生と社会との直接の繋がりがあったり、他学部にはない連絡ツールが存在したりした。歴史・実績は浅い学部だが、世界各地で活躍する卒業生等の存在もある。これからの政策科学部の更なる発展に期待したい」と挨拶した。
次に重森臣広・政策科学部長(第11代)は学部について「政策科学部は、模範解答のない問題へのアプローチを学問としている。また大学改革等の社会状況の変化の中で、4年ごとのカリキュラム見直しを行ってきた。来年2014年度にもカリキュラム改革を行い、国際化の展開が更に進む。そして2015年のOICへの移転は学部にとって新たなステージの始まりだ」と述べた。
来賓として、第6代学部長の川口清史・立命館大学学長と第3代学部長の石見利勝・姫路市長が祝辞を述べた。
川口学長は「政策科学部の誕生は社会科学を問い直す、ある意味野心的な出来事であった。その中でイノベーティブな学生主体の学びへの転換が試された。新キャンパス創造を含むR2020計画でも政策科学部がよりインパクトのある学部となるよう期待している」などと述べた。また石見市長は「立命館に来た当時の政策科学学部は、新しい学部として学生・教員とも熱気で溢れていた。そんな学生たちに囲まれて良い立命館時代だった」と祝辞を述べた。
その後、川口学長、石見市長に加えて、七尾市まちづくりコーディネーターである谷内博史氏(1期生)を迎えた記念対談が行われた。石見市長や谷内氏の経験を踏まえた「まちづくり」に関する意見が交換され、「政策科学部での学びこそが各行政で活かされる」ということなどが話された。
2013年11月26日
OICのイメージCGアニメーションが公開されています。
新キャンパスの姿がビジュアル面から理解できます。
イメージCGアニメーションはすでに7月に大学が公開した映像です。
2013.11.20
大阪いばらきキャンパスの建設が進んでいます。
建設地にはこんな看板も建てられていました。
2013年10月19日撮影のいばらきキャンパス建設地の様子です。
遅い時間に撮ったので暗くて申し訳ありません。
2013年10月号
大阪府茨木市に建設中の新キャンパスは、2015年春の開設まで残り1年半を切った。
OICには経営学部・経営学研究科、政策科学部・政策科学研究科、テクノロジー・マネジメント研究科、経営管理研究科が移転する。
加えて16年4月に文学部心理学域を基盤とした、心理総合系新学部の開設を目指している。
今夏に新キャンパスの正式名称が「大阪いばらきキャンパス(OIC)」と決定した。「いばらき」と平仮名であるのは「いばらギ」と間違って発音する可能性があるのも理由の1つ。
6月に行われた市民向けのOIC構想説明会では「地域・社会連携」がコンセプトの1つとして示された。それに沿うように、学生団体「RIPP」によるOIC周辺の市内を紹介したまち歩き冊子「Roots」の作成が行われたりしている。
OIC開設に向けて各方面での準備・活動は進んでいる。
2013年10月号より
7月16日、立命館学園の将来を考えることを目的とした「オールRits大集会」が開催された。会では、新キャンパス開設などを含む「R2020計画」に財政的課題があるのではないかという議論が中心に展開された。その中では「学費の値上げ」と「奨学金の削減」についても議題に上がった。
そこで今回、大学側にこの2点について質問し、回答を得た。答えていただいたのは木田成也・総合企画部長である。
◎R2020計画によって学費の値上げはあるのか?
「R2020基本計画では、現行の学納金収入の水準を基本としており、2015年度までの学費方式は決定されている。2016年度以降の学費方式はまだ検討されていない。」
◎奨学金の削減はあるのか?
「常任理事会では奨学金削減は検討しておらず、現行制度の効果検証をはじめ、学生の学びと成長の視点からの奨学金のあり方の検討を必要としている。」
現段階においては、学費の値上げおよび奨学金の削減は検討されていないというのが大学側の回答であった。
(阪田裕介)
9月に入りましたが、雨が続いていますね・・・
先日見に行った、新キャンパス建設地の様子をお伝えします(8月28日撮影)。
かなり背の高いクレーン車等の重機も入り、建設作業は進んでいるようです
以上、OICの今でした。
今週は2020年の五輪・パラリンピックの開催地が決まるなど世間でも大きな動きがありますが、残り半分を過ぎた夏休みを良いものとしてください!
OIC建設地の現在の様子です(建設地西側・イオン茨木ショッピングセンターから、7月28日撮影)
作業車もずいぶん入ってきていました。
この日は「茨木フェスティバル」。OICから程近い、市役所前中央グラウンドで毎年開かれています。
2年後のこのお祭りには多くの立命生が携わるかもしれませんね。
2013年6月号より
6月29日に茨木市で「立命館大学大阪茨木新キャンパス構想説明会」が開催された。既に2015年4月の開学まで約1年8ヶ月となった大阪茨木キャンパス(OIC)。時間が迫る中、開催された今回の説明会では「開設の目的」「地域・社会との連携」「学生の学びのスタイルを変えていくこと」「学生たちの取り組み」などが説明された。その中でも「市民との連携」は説明会全体を通して共通するトピックであった。(阪田裕介)
6月29日、茨木市内で「大阪茨木新キャンパス構想説明会」が開催された。場内は満席で新キャンパスに対する期待感に終始、包まれていた。
冒頭で川口清史・立命館学園総長は「今日の大学は時代とともに変化している。その中で新しいものをつくり、そこで様々な分野で活躍する人材育成が大学には求められている。OICをそれらの最先端へと整備したい」と挨拶した。さらに「学生が自ら考え学ぶ重要性から、大学内でなく地域にも出て行動していく必要がある」と述べた。その他にも「社会人学生の積極的受け入れ」や「近隣高校との系列とは異なった連携を進める」ということなどに言及した。
続いて木本保平・茨木市長は「立命館大学を迎える自治体として、学生たちが卒業しても住みたいまちにしたい。市財政に影響はあるが、それ以上に新キャンパスに期待している」と発言した。
次に山本隆俊・市議会議長は「新キャンパスは市にとって地域活性化となる。市民開放施設の設置など開かれたキャンパスとなることに期待している」などと述べた。
新キャンパス構想の説明は見上崇洋・立命館学園副総長が行った。
まず新キャンパス開設の趣旨が「少子高齢化やグローバル化により、求められる人材が変化してきたこと」「地域活性化や社会人の学び直しの場としての拠点となること」「アジアのゲートウェイ・キャンパスを創造すること」などにあると説明した。
また、学びのスタイルを変えるということも述べられた。現在の大学の学びは全体講義が多くの割合を占める。しかしこれからは、「まず具体的事象から問題を考える、という学びに変えていく」と説明がされた。
その他にも「地域・社会連携」「心理総合系新学部の設置」「新キャンパス周辺の整備」などに言及がなされた。
会の後半では学生団体RIPP代表者による市内での活動の報告も行われた。RIPPが行う新キャンパス周辺のスポット等を紹介した冊子作りや、市内イベントへの参加などの活動が紹介された。
「市民・大学共創のキャンパス」が強調された説明会は盛況の内に幕を閉じた。
5・6月号でも紹介している「新キャンパスの今」。現在の大阪茨木キャンパス(OIC)建設地の様子です(6月2日撮影)。
6月29日に茨木市で新キャンパス構想説明会が開かれます。そちらも含めてOIC情報を発信して参りますので、今後ともよろしくお願いします。
立命館大学新聞も是非お手に取ってみてください。
2013年5・6月合併号
2010年8月、大学側は学友会に対し、大阪府茨木市に新キャンパスを設置する構想があるということを伝えた。そして同年11月、新キャンパス開設が正式に決定された。建設地はJR茨木駅前のサッポロビール工場跡地で、広さは約9・9万平方メートルである。
衣笠から政策科学部・研究科が、BKCからは経営学部・研究科が移転するのに加えて、経営管理研究科とテクノロジー・マネジメント研究科の移転も決まっている。15年4月の開学時、学生数は約6千人となる予定だ。
新学部設置の動きも加速している。大学は16年度のOICにおける学部開設を目標として、現在の文学部心理学域を基盤とした心理総合系新学部の開設を目指している。
昨年8月、大学は茨木市、茨木商工会議所との間で幅広い分野における産官学連携を図ることを目的とした、「連携協定」を締結した。また、OICは大学キャンパスであると同時に、図書館やホール等を市民開放施設とすることや防災公園の設置など、開かれた緑溢れるキャンパスとなる。OICは地域・社会と連携することを教学コンセプトの1つとするキャンパス作りを目指す。
既に準備工事が始まっているOICは、7月に建設工事に着工する予定だ。