「烏丸線の新デザイン決定」―より近代的なデザインへ

最終デザイン案(京都市交通局提供)
最終デザイン案(京都市交通局提供)

 3月29日、京都市交通局が市営地下鉄烏丸線に導入する新型車両のデザインを発表した。同局は市民や利用者に外装、内装のデザイン各3案を示し、WEBサイトやFAX、駅に設置された専用投票箱などの方法で投票を実施した。最も多くの票を集めた案を最終デザインとして決定。同局は今後、新型車両の製造を進め、2021年度末に1編成目の導入を目指す。

先頭車両と最終尾車両には「思いやりエリア」と称した多目的エリアを設ける。車いすやベビーカーを利用する乗客に加え、大きな荷物を持つ旅行者など、全ての乗客が快適に乗車できる(京都市交通局提供)
先頭車両と最終尾車両には「思いやりエリア」と称した多目的エリアを設ける。車いすやベビーカーを利用する乗客に加え、大きな荷物を持つ旅行者など、全ての乗客が快適に乗車できる(京都市交通局提供)

 

 現在烏丸線で使われている車両は1980年代からのもので、車両の老朽化により、同局は車両の更新を決定。車両変更に際して、新たなデザインに一新することとなった。

新型車両の外観は「前面の造形に曲面を多用した、より近未来的なデザイン」で、シルバーと緑を基調とする現在の配色を引き継ぐ。内装は「華やかでみやびなカラーデザイン」が採用された。座席のカバーには「茜色」「若草色」を、床には「鈍色」を用い、和の色で内装を彩る。(ユヒ、宮山)