昨年秋、千本北大路にオープンした「cafebar marimo」。衣笠キャンパスから徒歩20分ほどの場所に位置し、立命館大学生からも絶大な人気を集めている。その魅力はなんといっても「学生全品4割引」だ。事業を開始した森村柚午社長に開業の経緯や店の特徴について話を伺った。
森村さんがcafebar marimoを開業した背景には「祖父が残してくれた大切な場所で何かしたい」、「千本北大路を活気づけたい」という2つ想いのがあった。
cafebar marimoがある場所はかつて、森村さんが生まれ育った場所であった。しかし、母子家庭だった森村さんは大学へ進学する際に、金銭的な理由から母と共にこの物件を手放すことになった。そんな中「この場所をどうにかしたい」と森村さんは学生時代から思っていた。昨年8月末、社会人になった森村さんのもとに、不動産会社からこの物件が空くという連絡が入った。森村さんはすぐにこの物件を取得し、カフェを開くことを決めた。
同時に「少し歩いた先の金閣寺のほうはめちゃくちゃ活気があるのに、この辺は全然活気がないな」という問題意識も森村さんは感じていた。「活気を付けるためには若者の力が必要。だからこそ若者の集まる場所を作りたい」。そんな想いから「cafebar marimo」は始まった。
3月29日、京都市交通局が市営地下鉄烏丸線に導入する新型車両のデザインを発表した。同局は市民や利用者に外装、内装のデザイン各3案を示し、WEBサイトやFAX、駅に設置された専用投票箱などの方法で投票を実施した。最も多くの票を集めた案を最終デザインとして決定。同局は今後、新型車両の製造を進め、2021年度末に1編成目の導入を目指す。
現在烏丸線で使われている車両は1980年代からのもので、車両の老朽化により、同局は車両の更新を決定。車両変更に際して、新たなデザインに一新することとなった。
新型車両の外観は「前面の造形に曲面を多用した、より近未来的なデザイン」で、シルバーと緑を基調とする現在の配色を引き継ぐ。内装は「華やかでみやびなカラーデザイン」が採用された。座席のカバーには「茜色」「若草色」を、床には「鈍色」を用い、和の色で内装を彩る。(ユヒ、宮山)
衣笠キャンパス周辺には 本学の学生の胃袋を掴み、親しまれ続けている飲食店が軒を連ねる。今回は多くの学生で賑わう6店を紹介。座席争奪戦が繰り広げられるお昼休みの学食を脱し、一歩外へ出てみるのはどうだろうか。
インドで修業をしたネパール人店主のシバさん(37)が作る本場のインド料理を味わうことができる。インドから取り寄せたスパイスを使ったカレーとチーズナンは、スパイシーな中にコクと甘みを感じられる。
ランチタイムも営業していて、学生に向けた本日カレーランチ(本日カレー、サラダ、ナンorライス)は590円とリーズナブルな値段だ。
営業時間11:00~15:00、17:00~22:00
本学の学生が受けられる優待制度を利用して京都の文化や芸術に触れてみるのはいかがだろうか。京都市は公益財団法人大学コンソーシアム京都の加盟校の学生に京都の文化芸術に親しむ機会をつくるため、「京都市キャンパス文化パートナーズ制度」を設けており、あらゆる施設で優待を受けるとこができる。本学もその対象校であり、国際平和ミュージアムで優待を受けることができる。なお、この制度を利用する際京都市情報館のホームページから学生個人による登録・入会手続きが必要だ。
この制度に加え、立命館大学父母教育後援会が主催する「キャンパスメンバーズ」という制度がある。一部の主要な博物館や美術館を、学生証を提示すると無料で観覧することができる。こちらは登録・入会手続きは必要ない。特別拝観、特別展示の期間はこれらの優待制度が受けられないこともあるので、あらかじめ各施設のホームページなどで確認しておくと安心だ。(今嶋)
本学の学生は関西圏以外の出身者が多く、下宿率も50%を超える。この春から下宿を始める新入生に向けて、実際に生活している学生の声を基に、衣笠キャンパス周辺の各エリアを解説する。
JR嵯峨野山陰線円町駅周辺は学生に人気があるエリアである。JRの駅から近く、京都駅までは電車で10分ほどで行くことができるため、帰省などで新幹線や夜行バスを使用する際には便利である。また、駅周辺はコンビニや飲食店、さらには大型家電量販店などもある。
しかし、大学までは自転車で10分ほどであるが坂になっているため、登校時は毎朝坂道を上ることになる。また、駅から近いことが最大の魅力であるが、1回生時は基本的には平日は毎日登校し、さらに週末はアルバイトをする学生も多く、電車に乗る機会は少ない。
JR嵯峨野線・京都―丹波口駅間に新駅「梅小路京都西」が来春開業する。同駅は京都商工会議所などの要望書を受け、京都市とJR西日本が共同で事業化した。
京都水族館や京都鉄道博物館、梅小路公園など、さまざまな観光資源が集積する「梅小路エリア」。その中心部に新駅が設置されることにより、梅小路エリアの各レジャー施設へのアクセスの向上が見込まれ、1日の乗降者数は7000人を予想している。
ホームには混雑時や小さな子ども連れの家族が多く訪れる地域特性に合わせ、安全確保のために可動式ホーム柵が設置される。また周辺整備事業として、梅小路公園の再整備や廃止された短絡線を活用した歩行空間、駐輪場の整備が計画されている。
秋の紅葉といえば「京都」と連想する人も少なくない。
嵐山(京都市右京区・西京区)では11月末に紅葉が見頃を迎えた。渡月橋周辺をはじめ宝厳院や天龍寺、常寂光寺などコース設定をして紅葉を楽しみながら歩いたり、嵯峨野トロッコ列車に乗って保津川の渓谷沿いの紅葉を列車内から眺めたりと嵐山に行けば自分なりのプランで紅葉を楽しむことができる。
11月30日に本紙記者が嵐山を訪れた。紅葉シーズンには嵐山では多くの観光客が訪れ混雑している。しかし、早朝は混雑しておらず、じっくりと紅葉の美しさを堪能することができた。天龍寺(右京区)では、早朝参拝(12月2日まで)として午前7時30分からちょうど見頃を迎えた紅葉が美しい曹源池庭園を参拝できる。(岩崎・堀内)
7月5日から8日にかけ、西日本の広い範囲で記録的な大雨。気象庁により「平成30年7月豪雨」と命名され、京都府をはじめとする計11府県に対して大雨特別警報が発令。7月10日17時時点で死者は146人を超えるなど、歴史的な大災害となった。
この西日本豪雨の際、大学の休講基準の適用は二転三転し学生や教職員を混乱させた。大学の対応にSNS上で異を唱え、休講基準についての提言書を作成している立命館大学法学部の木村和成教授に7月9日、話を聞いた。
(聞き手:鶴、石井)
学生や教職員を混乱させた一番の原因は休講の判断基準のぶれだった。
7月5日は大雨による災害の危険から特例的に全キャンパスで5、6限を休講と決めた。天候が悪化している中で6日の授業の有無についても、再び特例判断を下すと思われたが、大学は6日の授業を行うかの判断について通常の規定を適用した。しかも規定は台風をベースにしていて大雨災害は想定していない。この通常規定を適用して6日は授業を行ったが、同日昼ごろ、衣笠キャンパスの位置する学区への避難指示の発令に伴って、特例的な判断を再び行い同キャンパスを3限以降休講とした。つまり「特例判断→通常判断→特例判断」と判断基準が変わったのである。
「特例判断」についても誰が判断を下したのかがはっきりと学内で共有されていない。司令系統が我々(教員)にも分かっていないのに、学生が分かるはずがない。これは危機管理以前の問題である。また緊急対応をする部署も本学には存在しないため、すべて教学部の管轄になっている。早急に緊急対応部署を作るべきだ。
関西は阪神淡路大震災以後、大きな災害に見舞われてこなかった。この教訓があるにしても、時代状況は20年で大きく変わった。本学の対応には想定しなければならないことが想定できていないと言わざるをえない。インターネットの発達で即時性が高まっている時代に、もっとネットを有効活用するべきではないかと思う。
私(木村教授)が呼びかけて、ほぼ半日で50件を超える大学対応への意見が集まった。今回の大学の対応に無関心な人はいても、対応が正しかったと考えている人はいないだろう。
集まった意見を休講基準見直しの提言にまとめて、7月中には教授会などの会議体にのせたい。
木村教授の提案する休講基準改正案(現行案)
【論点1:台風以外の災害の考慮】
台風以外の災害の考慮については、さまざま災害を列挙して想定することは、想定外の災害が発生しうることも考慮すると、必ずしも現実的ではないため「休講とする場合」に第3項を新設し、学長判断による休講を可能する。
【論点2:休講判断時刻の再検討】
休講判断時刻の再検討については、現行6:30を30分繰り上げて6:00とし、遠方からの通学・通勤者に配慮することを提案したい。これは、休講判断時刻から授業開始までの時刻を3時間確保することにより、遠方からの通学・通勤者が不測の不利益を被る可能性をできるだけ小さくするためである。なお「3時間確保」の観点から、現行12:00の判断時刻については、廃止とする。
【論点3:公共交通期間の運行状況の考慮】
公共交通期間の運行状況の考慮については、衣笠キャンパスの休講基準である、現行の「京都市内乗り入れの4交通機関のうち3交通機関以上が不通の場合」を「2交通機関以上が不通の場合」とする。またこのうち、JR線の判断基準路線の東端を草津ではなく、彦根とする。
7月5日から8日にかけ、活発な停滞前線の影響で西日本の広い範囲で記録的な大雨となった。京都府をはじめとする計11府県に対して大雨特別警報が出されるなど歴史的な豪雨となり、この影響で西日本各地に甚大な被害がもたらされた。
京都府では、降雨による増水の影響で、桂川・園部川・鴨川など府内の河川で氾濫危険水位を超え、一時氾濫する恐れが高まった。桂川が流れる嵐山の渡月橋は全面通行禁止となり、鴨川の三条大橋付近の護岸が崩落した。
また大雨により京都市内は洪水や土砂災害への警戒が強まり、本学衣笠キャンパスがある北区衣笠学区にも避難指示が出された。6日午後7時の時点で上京区、中京区を除く9区で25万8138世帯58万6043人に避難指示、1947世帯4551人に避難勧告が出された。滋賀県では大津市や草津市などで洪水警報が出され、琵琶湖が氾濫注意水位を超えた。
交通機関にも大きく影響し、JR西日本ではほとんどの在来線で運転を見合わせ、阪急など私鉄にもダイヤの大幅な乱れが生じた。また、山陽新幹線では線路内に土砂が流入し、7日は始発から運行を見合わせた。高速道路も西日本の多くの区間で通行止めとなり、四国と本州の間の陸路での行き来は一時できなかった。
また、本学の学生生活にも支障をきたした。全キャンパスで5日の5限以降の授業が休講、6日の授業については、BKCでは終日、衣笠キャンパスでは3限以降、OICでは4限以降が休講となった。7日は一部補講が行われる予定であったが、全キャンパスで終日休講となり、立ち入りが禁止された。
6月の大阪地震から関西では大きな災害が続いている。被災した地域の一日も早い復興を願うばかりだ。
6月18日午前7時58分頃、大阪府北部を震源とするマグニチュード6.1の地震があり、大阪府茨木市などで震度6弱の揺れを観測したほか、近畿地方の広い範囲で震度5強や5弱の揺れを観測した。
大阪府内で震度6弱以上を観測したのは、統計が残る1923年以降で初めて。同庁によると、震源の深さは13km、地震の規模を示すマグニチュードは6.1と推定される。津波の心配はないという。
地震の影響により、立命館大学は全キャンパスで18日全時限の授業を休講とした。
発生地点や規模などから、気象庁は南海トラフ巨大地震との直接の関連はないとの見方を示し、1995年の阪神大震災とも関連はないが、今後2、3日は大きい地震が発生する可能性があるという。
大阪府北部ではその後も余震とみられる地震が相次ぎ、午前11時半までに震度1以上の揺れを観測する地震が10回起きている。気象庁は「揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっているおそれがあり、やむをえない事情がないかぎり危険な場所に立ち入らないなど身の安全を図るよう心がけてほしい」とした上で、「揺れの強かった地域では、今後1週間程度、最大震度6弱程度の地震に注意してほしい」と呼びかけている。
東海道・山陽新幹線は岡山―名古屋間で一時運転を見合わせ。
JR西日本の在来線は大阪、京都、奈良、兵庫、滋賀の全てで運転見合わせた。21時頃にJR京都線・神戸線・琵琶湖線(東海道本線)の運転を再開、22時に大阪環状線の運転を再開している。嵯峨野線、奈良線など一部路線は同日終日運休した。
私鉄各線も、阪急、南海、阪神、京阪、大阪モノレールの全線、近鉄の一部路線で運転を見合わせた。南海、近鉄と大阪メトロの一部路線では昼頃に運転を再開、京阪や阪神は15時頃に運転再開した。
阪急では宝塚線・神戸線と京都線の一部から順次運転を再開、震源に近い京都線では22時30分頃に全線で運転を再開した。阪急茨木市駅では、電光掲示板が落下。阪急南茨木駅では駅の損傷が激しく、京都線の運転再開後も下車・乗車ができない状況だった。19日には南茨木駅は一部の出入り口を除き復旧し、乗降できるようになっている。また大阪メトロ御堂筋線の江坂ー新大阪間ではレールの損傷により18日は運転再開の目処が立っていなかったが、19日に通常通り運転を再開した。大阪モノレールは、19日も軌道や駅の安全確認ができておらず、運転再開のめどは立っていない。本線については振替輸送を実施し、彩都線についてはバスによる代替輸送を実施している。
乗客の閉じこめも各地で相次ぎ、在来線の数十か所で、駅間で停車した電車から乗客が係員の誘導で下車した。
大規模停電も起き、大阪府と兵庫県の計9市で最大17万320軒が一時停電した。
道路では阪神高速道路、名神高速道路や新名神高速道路の一部など多くの区間で通行止めとなっていたが、昼過ぎに通行止めが解除された。
2018年プロ野球ペナントレース 千葉ロッテマリーンズ対オリックスバファローズの11回戦が、わかさスタジアム京都(京都市右京区)で開催された。
京都でプロ野球の公式戦が行われるのは3年ぶりで、前回に続いて試合を主催するオリックスは、前身の阪急が改称前の西京極球場で多い年は年間15試合程度の公式戦を開催していた。1967年の阪急のパ・リーグ初優勝も西京極で決めている。
これを受けて今回の試合はオリックスが阪急の復刻ユニホーム(1985~1988年)を着用した。
試合は、オリックスが初回、吉田正尚選手のツーランホームランで幸先よく先制する。一方のロッテは4回の表、ドミンゲス選手のツーランホームランで同点に追いついた。試合は同点の8回、ロッテは四番手にシェッパーズ投手を起用するが、ツーアウトをとった後、二者連続で四球を与え、第一打席でホームランを放っている吉田正尚選手に決勝打を浴びた。試合はそのままオリックスが逃げ切り勝ち。三番手の山本由伸投手が今季2勝目、守護神の増井浩俊投手が12セーブ目を挙げた。
この試合では、立命館大学出身でHonda鈴鹿を経由し、オリックスに入団した山足達也選手が、二番セカンドでスタメン出場した。わかさスタジアムは、大学生時代によく使用しており、成長できた場所であるという。また、今日のように地方球場で試合が行われるときは、普段と環境が変わるので、試合前のノック中に風の影響を確認している。そのような心掛けが堅実な守備を生んでいる。試合前の取材で「セリーグで対戦してみたい投手は」と質問したところ、中日ドラゴンズの松坂大輔選手の名が出た。自身が小さい頃にテレビで活躍していた選手であったからだという。チームは来週の火曜日から交流戦を迎え、中日ドラゴンズと対戦する。松坂大輔選手との対戦の可能性があるだけに注目したい。そして、これからも山足選手の活躍に目が離せない。
【11月号紙面より】
京都市交通局は来年3月、発行している一部の乗車券の改称と価格改定を実施すると発表した。
これにより市バス・京都バス一日乗車券カードは「バス一日券」として元の価格より100円値上げした600円、京都観光一日・二日乗車券は「地下鉄・バス一日券(二日券)」として現行より300円安い、900円と1700円で発売される(以下、新名称で記載)。
バス一日券の値上げの目的を、同局は価格適正化としている。現状、この乗車券の利用者は、平均して4回以上バスに乗っており、発売価格からみると1回当たりの運賃が125円と、普通運賃の230円と比べ大きな格差が生じている。加えて、路線やダイヤの充実や均一運賃区間の拡大、同区間内での京都バス利用が可能になったことなどから、発売価格を値下げした2000年度当時よりも利用価値が大きく高まっている。これらの理由から「3回以上乗ればお得」という価格帯を維持しつつ100円の値上げに踏み切った。
またバス一日券の発売枚数が年々増加し、一昨年には614万枚まで増加するなど、観光客の市バス利用集中も価格改定の理由の1つだ。地下鉄とバスが乗り放題となる地下鉄・バス一日券等の販売枚数は年50万枚前後と横ばいで、バス一日券との格差は大きい。このため同局は、地下鉄・バス一日券を900円とし、バス一日券との価格差を300円に縮めることで、市民や観光客にバスだけでなく地下鉄の利用を促し、市バスの混雑を緩和させる狙いがある。
同局では、バス一日券の使用回数が4回以上の利用者の2~3割が地下鉄・バス一日券へ移行すると算定している。この価格見直しによって約2~4億円ほどの収益増加が見込まれ、その収益はトラフィカ京カードの乗継割引額の拡充、バス待ち環境の整備や増車・増便など利用客へのサービス向上に充てられる予定だ。
なお、現行の乗車券類が来年度以降利用できるのかについては未定である。
バスの前乗り方式の実証実験も10月に実施されるなど、京都市交通局は利便性向上のための取り組みを進めている。今後の動向にも注目だ。 (小板橋、吉武)
11月1日(水曜日)から5日(日曜日)まで百万遍知恩寺で「秋の古本祭り-古本供養と青空古本市-」が開催される。時間は午前10時から午後5時まで。
秋の古本祭りは京都の古本屋たちで運営する京都古書研究会が主催のもと毎年開かれており、全国からも多くの人が訪れる京都の秋の風物詩。
初日には大殿で日頃お世話になった本に感謝し、供養する「古本供養」が行なわれ、その後に古本市やワークショップが開かれる。
古本市では、京都各地から集まった古書店18店から合計約20万冊の古本が出品され、かなり安い値段で本を手に入れることができる。文庫本や学術本なども取り揃えており、学生の利用も多いという。たくさんの本の中から読みたいものがきっと見つかるはずだ。休日や平日の空き時間に足を運んでみてはいかがだろうか。
10月22日に開催を予定していた京都三大祭りの一つ、時代祭が台風21号による天候不良のため中止された。主催する平安講社は予備日として設けられていた23日も天候の回復が見込めないとし、今回の決断に至った。中止となるのは29年ぶりのことである。
時代祭は平安遷都1100年を記念して1895年から始まった祭りで、約2千人が時代ごとの衣装や祭具を身に着け、京都の歴史を表現する。約2キロに及ぶ長い行列は京都の風物詩であり、毎年国内外から多くの見物客が訪れる。
非常に勢力の強い10月の台風は街の看板や木々だけでなく秋の名物行事まで吹き飛ばしてしまった。
(2017年5月号紙面より)
衣笠キャンパスへの通学はもちろん、京都市内の移動や観光で多くの人が利用する京都市バス。今年3月のダイヤ改正で、より便利に利用できるようになった。今回は、市バスと地下鉄を運営する京都市交通局に市バス新ダイヤや新サービスについて話を聞いた。 (吉武)
今年度から開始された目玉サービスに「ICOCА定期券」の発売とICカード乗継割引がある。
これまで交通局では紙または磁気の定期券を発行してきたが、今年度からICOCA定期券の発売を開始した。既に磁気や紙の定期券を持っていても、手数料無料でIC定期への切り替えが可能だ。乗り越した場合もタッチするだけで自動精算され、紛失しても再発行が可能。紙や磁気の定期券よりも便利に利用できる。
またICOCAなどの交通系ICカードで地下鉄・市バス・京都バスを乗り継ぐと割引を受けられるようになった。バスとバスを乗り継ぐと90円、バスと地下鉄を乗り継ぐと60円が2回目の運賃から割引される。
訪日外国人観光客の増加で京都の街を走る市バスは混雑を極めているが、新ダイヤ改正によって混雑解消に向けた主要系統の運行拡充が行われた。循環系統の203、204、205、206系統でラッシュ時間帯の増便が行われた。またこれまで観光シーズンの臨時路線だった「二条城・金閣寺Express」の通年運行を開始。京都駅と金閣寺間で観光需要の多い二条城、西本願寺、北野天満宮にのみ停車する。観光客の乗車を促すことで分散し、205や101系統などの混雑緩和を図る。
本学の通学ラッシュ時に運行される阪急西院駅と接続する西大路四条を経由して京都駅を結ぶ快速205は、試行期間を終え、キャンパス内のバス停から発車する便を1日11本に増便した。また朝8時21分と29分に西大路四条を発車する臨時直行バス、立命館ダイレクトは運行を継続していてこちらの利用も便利だ。
市交通局は、観光客と市民の双方が快適に利用できるよう、今後も混雑解消に取り組みたいとしている。
暖かくなるこれからの季節、文化や歴史を味わってみてはどうだろうか。立命館大学の学生であれば受けられる2つの優待制度を紹介したい。
一つ目は、京都市キャンパス文化パートナーズ制度だ。公益財団法人大学コンソージアム京都に加盟している大学の学生であれば、文化施設で優待を受けることができるというものだ。立命館大学は公益財団法人大学コンソージアム京都に加盟しているので、この制度を利用できる。登録・入会手続きが必要だが京都市情報館のホームページから無料で会員証を入手できる。学生証と会員証とを提示すれば二条城や京都市動物園等に100円で観覧できたり、通常の拝観料より安く入館可能だ。
二つ目は父母教育後援会が主催する「キャンパスメンバーズ」という制度だ。こちらは、学生証を提示すれば無料で主要な博物館や美術館を観覧できる制度である。
それぞれの制度によって優待対象の施設が異なるので、予め確認してほしい。対象の優待施設は各ホームページから確認できる。
是非この制度を利用して多くの芸術や歴史に触れてはどうだろうか。
今回はこの制度を利用して二条城へ行った。二条城といえば、二の丸御殿が有名だ。二の丸御殿には、1867年(慶応3年)10月に15代将軍徳川慶喜が諸藩の重臣を集め、大政奉還を発表した舞台である大広間があり、二条城の中でも人気スポットとなっている。
1月14日から15日にかけて到来したこの冬一番の寒気によって、京都や滋賀では平野部でも一面銀世界なり、金閣寺(京都市北区)が今年初めて雪化粧した。
京都市内は未明から強く冷え込み、京都地方気象台によると、15日の京都市の最低気温はマイナス3度で、今冬最も冷え込んだ朝となった。同日午後6時までの積雪は京都市中心部でも最大14センチを記録した。
金閣寺周辺では断続的に雪が降り、銀世界の中で金閣寺の輝く姿が見られた。金閣寺の雪化粧は冬季でもあまりみることができないため、珍しい光景を一目見ようと、朝早くにもかかわらず大変な混雑となった。
普段の黄金色に輝くその姿とはまた違い、雪をまとった銀世界の中で煌めく姿に、多くの観衆が感慨深い表情で見入っていた。
北陸新幹線の福井県敦賀市から大阪までのルートについて与党プロジェクトチームは12月20日に開いた会合で、検討されていた3つの候補のうち、同県小浜市を通って京都駅に南下する「小浜・京都ルート」(以下、小浜案)とすることを正式に決定した。京都―新大阪間のルートについては判断を先送りし、年度内の決定を目指す。
敦賀以西のルートは、小浜市を経由して京都駅に向かう「小浜案」、京都府北部の舞鶴市を経由して京都駅に向かう「舞鶴案」、滋賀県の米原駅で東海道新幹線に接続する「米原案」の3つが候補だった。敦賀―新大阪の所要時間は、小浜案が最短43分。舞鶴案が60分、東海道新幹線へ乗り換えが必要な米原案は67分。運賃は、同区間で小浜案が最も安い5380円、舞鶴案が6460円、米原案は6560円となっており、所要時間・運賃ともに小浜案が優勢だった。
全長1400㎞の小浜案は、建設費が約2兆700億円、費用対効果(総便益/総費用)は1.1と試算されている。
決定を先送りした京都―新大阪間は東海道新幹線の北を通る「北回り」と、京都府が提案した京田辺市を経由する「南回り」を検討してきた。京都府はJR学研都市線の京田辺駅付近に新駅を設置し、在来線接続の強化を狙う。検討委員会は調査結果を待って再検討する。
昨年開業の北海道新幹線や一昨年開業の北陸新幹線は、開業後に地域を訪れる観光客が増加するなど、一定の効果を挙げた。一方で新幹線が開業すると、平行して走る在来線の利用者数の低下が見込まれ、在来線はJRの経営から分離することになっている。ほとんどの場合は第三セクターとして存続するケースが多いが、経営安定化は難しく、運賃高騰や本数減少が起こりうる。小浜案の並行在来線には湖西線が該当する可能性があり、滋賀県は反発している。
また北陸新幹線開業後初めてとなった昨春の大学入試で、関西の私大は北陸3県からの志願者数が軒並み減少。北陸から東京へのアクセスが大幅に向上して首都圏の大学に受験生が流れたとの見方がある。財界では、早期に延伸しなければ、北陸とのつながりが劣化し、人の流れが東京へとシフトしてしまうと危機感を募らせている。
北陸新幹線は2022年に金沢―敦賀間が延伸開業予定。小浜ルートの着工は2031年度で、全線開業はいまから30年後の2046年度になる見通しだ。(吉武)
9日、京都市役所前広場で、23日からの硬式野球部立同戦の前夜祭が行われた。
雨天が心配されたが、予定通りの開催となった。
立命館大、同志社大の応援団が一丸となって持ち前の演武を披露し、早めの対戦の火花を散らした。
立命館大応援団のチアリーダー部と吹奏楽部は同志社大応援団とのコラボステージを披露。両大学の友情を示し、明るく華やかなステージで観客を魅了した。
市役所前には多くの観客が訪れ、立同戦の前夜祭にふさわしい賑わいを見せていた。
同日、前夜祭での演武や楽曲、チアリーディングはほとんどが立同戦での応援用としても披露される。
23日からの立同戦では、野球観戦だけでなく威風堂々とした演武や華やかなチアリーディング、吹奏楽部の軽快な音楽など、伝統の一戦ならではの雰囲気を楽しむことができる。
23日からの立同戦にぜひ足を運んでみてはどうだろうか。(土山純果、木部大紀)