6月18日午前7時58分頃、大阪府北部を震源とするマグニチュード6.1の地震があり、大阪府茨木市などで震度6弱の揺れを観測したほか、近畿地方の広い範囲で震度5強や5弱の揺れを観測した。
大阪府内で震度6弱以上を観測したのは、統計が残る1923年以降で初めて。同庁によると、震源の深さは13km、地震の規模を示すマグニチュードは6.1と推定される。津波の心配はないという。
地震の影響により、立命館大学は全キャンパスで18日全時限の授業を休講とした。
発生地点や規模などから、気象庁は南海トラフ巨大地震との直接の関連はないとの見方を示し、1995年の阪神大震災とも関連はないが、今後2、3日は大きい地震が発生する可能性があるという。
大阪府北部ではその後も余震とみられる地震が相次ぎ、午前11時半までに震度1以上の揺れを観測する地震が10回起きている。気象庁は「揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっているおそれがあり、やむをえない事情がないかぎり危険な場所に立ち入らないなど身の安全を図るよう心がけてほしい」とした上で、「揺れの強かった地域では、今後1週間程度、最大震度6弱程度の地震に注意してほしい」と呼びかけている。
交通機関で運転見合わせ相次ぐ
東海道・山陽新幹線は岡山―名古屋間で一時運転を見合わせ。
JR西日本の在来線は大阪、京都、奈良、兵庫、滋賀の全てで運転見合わせた。21時頃にJR京都線・神戸線・琵琶湖線(東海道本線)の運転を再開、22時に大阪環状線の運転を再開している。嵯峨野線、奈良線など一部路線は同日終日運休した。
私鉄各線も、阪急、南海、阪神、京阪、大阪モノレールの全線、近鉄の一部路線で運転を見合わせた。南海、近鉄と大阪メトロの一部路線では昼頃に運転を再開、京阪や阪神は15時頃に運転再開した。
阪急では宝塚線・神戸線と京都線の一部から順次運転を再開、震源に近い京都線では22時30分頃に全線で運転を再開した。阪急茨木市駅では、電光掲示板が落下。阪急南茨木駅では駅の損傷が激しく、京都線の運転再開後も下車・乗車ができない状況だった。19日には南茨木駅は一部の出入り口を除き復旧し、乗降できるようになっている。また大阪メトロ御堂筋線の江坂ー新大阪間ではレールの損傷により18日は運転再開の目処が立っていなかったが、19日に通常通り運転を再開した。大阪モノレールは、19日も軌道や駅の安全確認ができておらず、運転再開のめどは立っていない。本線については振替輸送を実施し、彩都線についてはバスによる代替輸送を実施している。
乗客の閉じこめも各地で相次ぎ、在来線の数十か所で、駅間で停車した電車から乗客が係員の誘導で下車した。
大規模停電も起き、大阪府と兵庫県の計9市で最大17万320軒が一時停電した。
道路では阪神高速道路、名神高速道路や新名神高速道路の一部など多くの区間で通行止めとなっていたが、昼過ぎに通行止めが解除された。
大阪いばらきキャンパスは24日まで立入禁止に
震源地にほど近い大阪府茨木市にある立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)では、地震の影響により建物の一部が損傷し、安全が確認できていないため、6月19日~24日までの間、全ての授業を休講すると発表した。また、学生の建物内への立ち入りは禁止される。
地震の影響で帰宅が困難となった学生に向け、キャンパス間を結ぶシャトルバスは18日の便について無料となった。
また帰宅困難となった学生に向け、OICセミナーハウスを宿泊開放している。下宿先の家財散乱・ドア故障等で自宅に入れず困っている学生も利用可能で、利用希望の学生はセミナーハウスに直接訪問してほしい。
今後の情報は大学HP、在学生ポータルmanaba+Rで確認してほしい。
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