総長選挙2018:総長候補者決まる 仲谷氏、松原氏、吉田氏の3名

 10月11日、立命館学園の新たな総長候補者として3名が公示された。

 9月28日に行われた総長候補者推薦委員会で議決され、10月10日に行われた第3回選挙管理委員会を受け、公表された。総長候補者3名は以下の3名(50音順)。

 

  仲谷善雄 氏(立命館大学情報理工学部教授)

  松原豊彦 氏(立命館大学食マネジメント学部教授)

  吉田 美喜夫 氏(立命館大学法学部教授・現総長)

 

 

 総長選挙は、吉田美喜夫・現総長の任期が今年12月末で終了することに伴い11月4日に実施される。

 総長は学校法人立命館が設置するすべての大学・学校の教学を総括する存在で、4年に1度、全学的に選挙が行われる。学園全体の教育の質の向上や研究高度化のために重要な役割を担ってい、総長は立命館大学の学長も兼ねており、学園の教学の責任者として、学園を先導していく存在だ。

 次期総長の任期は4年で、2019年1月から2022年末まで。今回の総長選挙では「学園ビジョンR2020」の後半期計画を着実に遂行し、2030年代を見据えた新中期計画の策定とその実行をリードする総長を選ぶ。まさに今後の立命館学園の発展に大きくかかわる重要な選挙となる。

 総長候補者推薦委員会において、候補者の推薦にあたり総長像として考慮すべき観点とされたものは以下の通りである。

 総長選挙について詳細は特設サイト(学内関係者のみ)を参照してほしい。

総長候補者の推薦にあたり総長像として考慮すべき観点

【学園の理念および基本的姿勢に関わること】

1) 建学の精神、立命館憲章および教学理念を教育・研究の中で実践している人物であること。

2) 教職員に信頼され、現場を大切にしたリーダーシップがあり、総合学園としての一体感をつくりだす軸になる人物であること。

3) 立命館の歴史を語り、それを踏まえた学園運営ができる人物であること。

 

【総長が果たすべき主な役割に関すること】

4) 総長および学校法人理事として、全学で合意し推進してきたR2020後半期計画を高い水準で着実に実行する人物であること。

5) 「学園ビジョンR2030の学園像・人間像・政策目標」を踏まえ、「挑戦をもっと自由に」の志をもって、2021年度以降の新中期計画の策定およびその実行をリードする人物であること。

6) 各附属校の現状および将来像を、小学校・中学校・高等学校の視点を踏まえ判断できるとともに、附属校で学んだ児童・生徒を立命館大学および立命館アジア太平洋大学においてさらに成長させるための一貫教育のビジ ョンをもつ人物であること。

 

【学識・力量に関すること】

7) 優れた学識や研究業績があり、博士学位を有すること。またはそれと同等以上の深い学識を有する人物であること。

8) グローバル化への対応を積極的に捉え、アジア太平洋地域に位置する私立総合学園として、立命館大学、立命館アジア太平洋大学および各附属校の国際化を先導することができる国際的素養や語学力を駆使できる人物であること。

9) 日英2言語の語学力を有したうえで、総長として対外的な代表性や国際性があり、国際会議をはじめとして、立命館の取り組みを国内外に発信することのできるグローバルな発信力および発言力を持つ人物であること。

 

【人格・人柄に関すること】

10) 人格が高潔であり、誠実かつ責任感を持って、公正かつ透明性の高い議論や手続きを進めることのできるリーダーシップをもつ人物であること。

11) 学問の自由および思想信条の自由を尊重し、多様性を積極的に受け入れ、特定の立場に偏らないバランス感覚を持つ人物であること。

12) 在任期間に留まらず、在任期間満了後の学園のあり方を見据えた長期的視野を持ち、学園創造に貢献できる人物であること。

 

【リーダーシップに関すること】

13) 立命館の教育・研究および取り組みを国内外に発信し、社会に還元する発信力を持つとともに、卒業生や父母などのステークホルダーとの連携を含め、学園内外に広い人脈を有し、学園の社会的信頼を高めることができる 人物であること。

14) 教学を優先し、教育者・研究者としての熱い思いがあり、文化・芸術・スポーツ活動の重要性を理解する人物であること。

15) 全ての児童・生徒・学生・院生の成長を第一の価値観とし、学生との対話を重視する人物であること。

16) 立命館大学、立命館アジア太平洋大学および各附属校において、社会の要請に応え、国際的な人材を育てることができる人物であること。

17) 学園全体に目を向けるバランス感覚を持ち、学園の社会的責任を踏まえ、 決断できる人物であること。

18) 全学的な役職を経験するなど学園運営の実績があり、学園ガバナンスのあり方をより良い方向に導くリーダーシップがあるとともに、学園構成員の意見を聞き、それぞれの力を発揮させる人物であること。

19) 学園の現状や課題について、グローバル化をはじめとする環境変化など様々な観点から洞察し、社会に求められ、選ばれる学園となるための改革および発展を推進する人物であること。

20) 科学技術の進展を踏まえた学園創造をリードすることができる人物であること。 21) 災害等のリスクに対して柔軟かつ機敏な判断と対応ができる人物であること。

 

【健康に関すること】

22) 自ら健康であり、かつ学園構成員の健康、ワークライフバランスについて維持、向上していく人物であること。