Sustainable Week:持続可能な開発目標(SDGs)の達成に挑む学生団体

Sustainable Weekの参加団体が集まる会議
Sustainable Weekの参加団体が集まる会議

 10月1日~6日に立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)で開催される学生イベント「Sustainable Week」。開催まで3か月を切り、参加する各学生団体や同イベントの実行委員会は着々と準備を進めている。

 今回は参加する団体の中から、ジェンダー・LGBTQに関する活動を行う「color-free」と、理工学部プロジェクト団体「ロボット技術研究会(RRST)」の代表に、Sustainable Weekでの活動について話を聞いた。

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 同イベントでは、BKCを「ひとつの小さな地球」と捉え、国連が定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」をBKCにおける1万人規模の社会問題にアレンジし、学内で17個のSDGsを達成することを目標としている。17個のSDGsに対して、1団体が1ミッションを達成することで社会問題解決に挑む。

Sustainable Weekでも行うバルーンリリース
Sustainable Weekでも行うバルーンリリース

 SDGsのうち、5番目の目標である「ジェンダー平等を実現しよう」に取り組む「color-free」は、ジェンダー・LGBTQに関する活動を行う学生団体だ。日本人の約7.6%がLBGT(レズ、ゲイ、バイ、トランスジェンダー)であるといわれるが、ジェンダー平等な社会の実現に向けて活動している団体は日本ではまだ少ない。同団体は他大学の団体とは違いオープンサークルとして活動しており、当事者以外でも入会することができるという。そんな強みを生かし、ジェンダー平等へ向けた活動を発信して、一般の人にもジェンダー問題に興味を持ってもらうことが参加の狙いだ。

 color-freeは、Sustainable Weekで「BKC-バルーンに気持ちを込めようキャンペーン-」と題した企画を行う。LGBTのテーマカラーである「レインボーカラー」になぞらえ、来場者にメッセージを書いてもらい、イベント最終日にメッセージカードを入れたバルーンを空に放つ「バルーンリリース」を行う予定だ。

 代表の加藤耀さん(生命4)は「LGBTの活動に関心を持ってくれている一般の方は意外に多い。Sustainable Weekでは興味のない人にどれだけアプローチできるかが課題だ。ジェンダー平等を実現して、マイノリティーの方々が、自身をもって生きられる社会をつくりたい」と話した。 

ロボコンに出場するRRSTのメンバー
ロボコンに出場するRRSTのメンバー

 SDGsの9番目の目標「産業と技術革新の基盤をつくろう」に取り組むのは、理工学部プロジェクト団体「ロボット技術研究会(RRST)」だ。同団体はロボットの制作を行って大会出場や地域の工作教室などボランティア活動も行う。

 代表の森田崇文さん(理工3)は、Sustainable Week実行委員長の馬場亮輔さんらの熱意に動かされ、イベント参加を決めたという。「Sustainable Weekでは、普段の活動では交流できない他学部や他団体と協力してイベント成功を目指している。様々な視点から意見を聞けるのはとても有意義だ」と話す。実際に同イベントは学生が主導し、参加するのも学生団体だ。各団体が協力して準備を進める中で、森田さんらロボット技術研究会のメンバーも、成功へ向けモチベーションも上がってきたという。

 

 ロボット技術研究会(RRST)はSustainable Weekde「Technologyを体感しよう!」と題した企画で、科学技術の面白さをロボットを通して伝える。NHK学生ロボコンにも出場したロボットや、2足歩行するロボット、ラジコン型のものなどを展示し、地域の小・中学生向けにデモ走行や操縦などを体験してもらう。将来を担う子供たちに「ものづくりへの意識づけ」を促す狙いだ。

 Sustainable Weekでは、今回紹介した2つの企画のほか、17のSDGsになぞらえた様々な企画が予定されている。各企画については、同イベントのホームページやTwitter・Facebookなどで情報発信を行っている。気になる企画、参加してみたい企画を探してみてはいかがだろうか。(吉武)

Sustainable Weekホームページ