Sustainable Weekを終えて:実行委員長・馬場さんインタビュー

 学園全体を巻き込んでの大イベント、Sustainable Week(以下、SW)が終了した。約30の学生団体が思い思いのSDGsを表現し、注目を集めた。参加者は合計で2300人にのぼるなど、イベントへの関心の高さが浮き彫りとなった形だ。今回は、学生団体を束ね、企画の代表を務めた、SW実行委員会・実行委員長の馬場亮輔さん(理工4)に話を聞いた。

馬場さんはSWを振り返り「企画を進めていくにあたってはチームの力に支えられた。1人で理想を掲げても、何も実現できない。企画内容に共感し、一緒に頑張ってくれる人がいるから、初めてのことや困難そうに見えたことでも成し遂げることができた」と話す。

 

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 南草津駅周辺の商業施設に入居するUDCBK(アーバンデザインびわこ・くさつ)でSDGsについての理解を深めようと講演会を開くなどして、地道に認知度向上に努めてきた。講演会にはママさん主体のNPO団体・行政職員・子持ちの親といった比較的意欲の高い人が集まるため、新しい活動や出会いも生まれやすいという。そうしたコミュニティの存在は、学生が考えていることを地域社会へ向け、発信するための窓口になりうる、価値あるものだ。大学職員や地域の方が一緒になって学生の話を汲んで、それぞれができること・目標を加味していくことで、大きな波が起こりうるのだ。

 また馬場さんは、大勢をまとめていくに際して「参加に名乗りを挙げてくれた学生団体が取り組みたい企画をどれだけ実現させるかが大事だ」と語った。当初は「自分が掲げた理想をみんなにやってもらえばいいや」と思っていた。だが、SWを進めていく中で「自分の理想を100%貫くよりも、みんながやりたいことを寄せ集めてやった方が、より面白いイベントになり、チーム自体も大きくなる。みんなの理想を等配分して考えていくことが一番大事なんだ」と気づかされた。みんなの意見を取りまとめ、企画を実現していく上ではしんどいと思うこともあったが「みんなと一緒にイベントを作っているというやりがいがあったから頑張りきることができた」と終わりをこう締めくくった。

 大勢をまとめるという点で、企画への思いをどういう風に第三者へ伝えていくのか、また、企画を実施している理由をどのように伝えていくのかが課題として残ったものの、来年度以降もSDGsのイベントは続けていきたいとしており、社会問題解決への思いは次へ託された。