自分の仕事を開拓する 本年度秋学期に「SDGs表現論」開講

「とにかくやってみることが大切」と語る山中教授
「とにかくやってみることが大切」と語る山中教授

 本学衣笠キャンパスでは、秋学期に「SDGs表現論―次世代リーダーの育成」が教養ゼミナールとして開講される。  

 

 講師は生命科学部の山中司教授。SDGsの詳細やプロジェクトデザインの手法を学び、SDGsの枠組みを通して、社会課題を明らかにする。そして、受講者それぞれの自己目標に見合った、持続可能なマイプロジェクトを立ち上げる一助をするのが目的だ。また、プレゼンテーションなどでアイデアを発信し、フィードバックを繰り返すことで、各自が設定したプロジェクトを練り上げていく。過去にプロジェクトを立ち上げた経験は問わない。社会を変革する気概を持ったやる気のある学生の受講を見込んでいる。

 

 本講義は、生命科学部、薬学部などで実施しているプロジェクト型英語発信プログラム(PEP)に端を発する。PEPとは、生命科学部や薬学部などで実施されている必修科目。自身の興味や関心のあることを、英語を駆使したリサーチやプレゼンを通して、発信する。その有用性に着目し、英語に限らず日本語でも発信していくべきだと、学生が主体となって動き始めたことが、本講義の開講につながった。

 

 山中教授は、「びわこ・くさつキャンパスの学生が立命館でのSDGsの活動の流れを作っている。SDGsはあらゆる学問と密接に関係している。そのため、本講義が衣笠キャンパスにて開講されることによって、文系の学生が積極的に動き出し、文系の観点から発信してくれることを期待している」と語った。また、「大学側から与えられたプロジェクトは事務的で、一過性のものである。これは非常に勿体ない。学生には本当に関心のあることを取り組んでもらいたい。手探りでも失敗を恐れず、とにかくやってみることが大切。プロジェクトを通じ、実戦値を身に付け、いずれ学生には自分の仕事を開拓していってもらいたい」と学生にアドバイスを送った。

                                   (藤井)

 

 

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