大阪ダブル選 維新圧勝で再加速 「都構想ってなに?」

 4月7日に行われた大阪府知事・市長の同時選挙、いわゆる「大阪ダブル選」は大阪維新の会の吉村洋文氏が知事に、松井一郎氏が市長に当選した。今回の選挙の結果を受けて、2015年の住民投票で否決された大阪都構想が再び動き出すこととなる.

 

 大阪都構想は、大阪維新の会を立ち上げた橋下徹氏が打ち出したものだ。予算や都市計画、福祉などについて府県に近い権限を委ねられている大阪市と大阪府では類似・重複した施設やサービスを提供する二重行政が行われていた。大阪市を廃止し、4つの特別区に分割することで予算や権限を大阪府へ一元化し、二重行政の解消を目指す。また、水道事業や消防活動などの広域行政は大阪府、私立幼稚園の設置認可や児童相談所の設置などの基礎自治行政は特別区が行う。住民には、大阪市よりも身近な特別区によってサービスの提供が実現できることも都構想のメリットである。

 しかし批判の声も多い。自民党大阪市会議員団は大阪市の仕事を4つの「特別区」に分けるため非効率になり、特別区は大阪市より財源が減るのでサービスの質も下がるとホームページ上で指摘する。本学法学部の村上弘教授は『新版 日本政治ガイドブック』で「大阪市の専門的な政策力は貴重で、市を廃止すると大阪は衰退する」と述べる。同教授は、「市長選では松井氏が58%の得票で当選したが、選挙公報では大阪市廃止についての記載がなかったため、市の廃止を有権者が支持したとは言えない」、「いずれにせよ、選挙で勝った側の主張が正しいと即断せず、主張自体の妥当性を検討するのが賢明な市民だ」と語った。(石井)

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コメント: 2
  • #1

    名無し (火曜日, 18 6月 2019 18:43)

    一部間違ってますよ。
    広域行政に関する権限や予算を大阪府に一元化するという事

    逆に後に書かれている通り住民サービスに関する部分は特別区が担う。そしてこれらに関する予算や権限は逆に特別区に一元化される。

    この記事の書き方だと全て府に予算と権限が一元化されるということになります

  • #2

    なぜ2重行政が言われ出てきたかちゃんと書かないと、ちゃんと取材してるの?立命に泥を塗るよ、嘘つき朝日みたいに (土曜日, 10 8月 2019)

    肝心なことが書かれてませんよ
    ・府市対立で無駄な高層ビルの高さの張り合い
    しかも両ビル共に赤字

    ・大阪市が市営地下鉄優遇で鉄道が不便かつ独占で不競争になり市営地下鉄の怠慢だらけ
    さらに私鉄延伸事業の邪魔を大阪市がする
    大阪市外は別会社を作らなければならず料金割り増し

    など挙げ出したら切りがないぐらい出てくるんですよ
    だから
    デメリットどころではなく、もうウンザリしてるんですよ