日本最大の学生自治組織 立命館大学学友会とは

(5月号紙面より)

 立命館大学のすべての学生から構成される「立命館大学学友会」という組織をご存知だろうか。学友会とは、学生による学生のための活動を行う学生自治組織である。本学の校是「全構成員自治」の実現を図り、「想いをカタチに」を理念に掲げて様々な活動を行っている。

 本学の学生数は、日本大学、早稲田大学に次ぎ約3万5000人で全国3位。上位2大学には学友会のような組織はないため、立命館大学学友会は、日本最大の学生自治組織である。

 学費とは別に、大学から代理徴収される年会費5000円・入会金3000円の学友会費、計1億8300万円を運用し、学生活動の支援を行っている。

 学友会が行う活動は多岐にわたる。新入生を支援するオリター団活動などのピア・サポート活動、部活動やサークルなどの課外団体支援、学園祭や新歓運動などの全学行事運動、自治委員選挙や総長選挙などの各種選挙運動、そして学生の要求を実現する要求実現運動などがある。

 学友会組織には、中央常任委員会、中央事務局、全学自治会、各学部の自治会、課外団体を統括する課外三本部(体育会本部、学芸総本部、学術本部)、中央事業団体が所属している。中央事業団体には、本紙を発行する立命館大学新聞社、立命館大学放送局(RBC)、立命館大学応援団が所属している。これら学友会組織の中核をなす課外団体を中央パートとよぶ。

 本学には450を超える部活動やサークルがあるが、そのほとんどが課外三本部所属の団体や中央事務局の登録団体として学友会に所属している。学友会所属団体は前述の中央パート、公認団体、同好会、任意団体、登録団体に分けられる。このうち中央パートと公認団体には、各団体の活動に対し、学友会費を分配して活動を支援している。

 学園祭や新歓運動を行うのも学友会の大きな役割だ。全学を巻き込む行事の企画を立案し、大学など関係各所と調整し、学生一人ひとりの学びと成長のための場として全学行事を実現している。

 また学生の大学での学びやそれを支える環境の向上のため、学生の意見を集約し、実現させるために大学との交渉を行う自治活動や要求実現運動も行っている。要求実現運動の実例として、BKCのセントラルアークや衣笠諒友館のROSSOの設立が挙げられる。これらは2003年に1万人の学生の署名を集めて大学側に設立を求め、実現した。

 このように学友会の行う活動は多岐にわたるが、それらをまとめ、学友会の活動を決める最高議決機関が中央委員会だ。中央委員会では、前述の中央パートが議決権を持ち、年間予算、その裏付けとなる方針・総括を審議している。

 学友会中央常任委員長の山本朔さん(生命4)は「待っているだけでは学生生活は変わらない。充実した学生生活のため、学生一丸となって汗を流していこう」と意気込む。学生の活動を支える学友会の活動に、注目してみてはどうだろうか。 (吉武)